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特集 インスリン治療のエキスパートになる
10のコツ
インスリン治療の工夫
糖尿病合併妊娠,妊娠糖尿病におけるインスリンの使い方―十月十日(とつきとおか)で勝負が決まる妊婦にどう対応するか
Insulin therapy in pregnant women with diabetes mellitus or gestational diabetes mellitus
加治屋 昌子
1
1医療法人 上ノ町・加治屋クリニック
キーワード:
1型糖尿病合併妊娠
,
妊娠糖尿病
,
血糖自己測定
Keyword:
1型糖尿病合併妊娠
,
妊娠糖尿病
,
血糖自己測定
pp.361-366
発行日 2006年3月15日
Published Date 2006/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100100
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Case 1 混合型インスリン2回法から強化療法に変更し,妊娠38週に健児を出産した1型糖尿病女性
患者:32歳,身長152.3 cm,妊娠前体重55.0 kg(BMI 23.7).
家族歴:糖尿病家族歴なし.
産科歴:28歳,2,854 gの女児を経膣分娩,1経妊1経産.
現病歴:14歳発症の1型糖尿病.
32歳 1月3日を最終月経として妊娠成立(HbA1C 5.7%).ペンフィル(R)50R(18-0-8)単位で妊娠9週まで経過.3月6日 妊娠9週 血糖コントロール目的に当院紹介初診となる.初診時HbA1C 5.6%,朝食後2時間血糖121 mg/dL,体重55.9 kg.糖尿病網膜症なし.尿中微量アルブミン3.6 mg/day,Ccr 83 mL/min,ペンフィル(R)50R 2回法をインスリン強化療法に変更した.
経過をBox 1に示す.38週0日に3,380 gの女児を経膣分娩した.
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