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第5土曜特集 腫瘍免疫――免疫ネットワークから考える基礎と臨床
免疫チェックポイント阻害薬の成功から続く展望
【腫瘍別の免疫作動薬の現状と展望(単剤→併用・新規)】
血液腫瘍に対する免疫療法
-――ホジキンリンパ腫,成人T細胞白血病リンパ腫
Immunotherapy for hematopoietic tumors
――Hodgkin lymphoma, adult T-cell leukemia lymphoma
伊藤 旭
1
,
飯田 真介
1
Asahi ITO
1
,
Shinsuke IIDA
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科血液・腫瘍内科学
キーワード:
造血器腫瘍
,
ホジキンリンパ腫(HL)
,
成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)
,
モガムリズマブ
Keyword:
造血器腫瘍
,
ホジキンリンパ腫(HL)
,
成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)
,
モガムリズマブ
pp.476-481
発行日 2022年4月30日
Published Date 2022/4/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28105476
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近年の造血器腫瘍の診断・治療の進歩は目指しい.診断については古典的な形態学的診断から,CD抗原などの細胞表面形質,染色体,遺伝子解析など多面的,客観的な手法が日常臨床に導入されている.治療についてはここ20年間で分子標的療法が急速に発展・拡大し,そして現在,他の悪性腫瘍と同様に免疫の力を利用した免疫療法が導入され,大きな変革期を迎えつつある.免疫療法として現在,造血器腫瘍の臨床の現場で応用されているのは,免疫チェックポイント阻害薬とCAR-T細胞療法である1).また広義の免疫療法としては,その他の抗体療法もあげられる.本稿では造血器腫瘍における免疫療法に焦点をあて,とくにホジキンリンパ腫(HL),成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)に対する有望な免疫療法について解説する.
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