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増刊号特集 最近のトピックス2017 Clinical Dermatology 2017
4.皮膚疾患治療のポイント
皮膚悪性リンパ腫の新規薬物療法
New drug therapy for cutaneous malignant lymphoma
菅谷 誠
1
Makoto SUGAYA
1
1東京大学大学院医学系研究科皮膚科学
1Department of Dermatology, University of Tokyo Graduate School of Medicine, Tokyo, Japan
キーワード:
インターフェロン
,
ベキサロテン
,
モガムリズマブ
,
デニロイキンジフチトクス
,
ブレンツキシマブ・ベドチン
Keyword:
インターフェロン
,
ベキサロテン
,
モガムリズマブ
,
デニロイキンジフチトクス
,
ブレンツキシマブ・ベドチン
pp.121-124
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205083
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summary
菌状息肉症の治療の基本は紫外線療法に代表されるskin-oriented therapyである.治療に抵抗性の場合にインターフェロンやレチノイドなどの薬物療法を併用するのが標準である.難治性の皮膚病変に対して放射線療法も効果的である.皮膚外病変が生じた場合は化学療法の適応になるが,どの化学療法も長期完全寛解は期待できないため,外来で使用できる経口薬による単剤化学療法を用いることが一般的である.さらに悪化してきた場合は,モガムリズマブやゲムシタビンなどの点滴治療や臨床試験を考慮する.これまでは欧米で認可されている薬が日本では使用できないという,いわゆるドラッグラグの問題があったが,近年では本邦への薬剤導入が進んでいる.近年認可されたインターフェロン,ベキサロテン,モガムリズマブ,菌状息肉症の臨床試験が進んでいるデニロイキンジフチトクス,ブレンツキシマブ・ベドチンについて解説する.
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