Japanese
English
綜説
喘息・COPDとウイルス感染―発症因子と増悪因子として
Roles of Viral Infection in the Pathogenesis of Asthma and COPD
松元 幸一郎
1
Koichiro Matsumoto
1
1九州大学大学院医学研究院附属胸部疾患研究施設
1Research Institute for Diseases of the Chest, Graduate School of Medical Sciences, Kyushu University
pp.69-77
発行日 2012年1月15日
Published Date 2012/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101870
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はじめに
一般的な「かぜ(感冒)」や急性気管支炎,インフルエンザなど呼吸器系ウイルスに感染する機会は少なくない.健常者が罹患した場合,症状は限定的で比較的速やかに回復するが,喘息やCOPDの患者ではしばしば急性増悪を来し,臨床上の重要な課題である.また,ウイルス感染が喘息やCOPDの発症に関わる可能性も長年にわたり議論されてきた.
本稿では喘息とCOPDの発症および増悪におけるウイルス感染の関与について免疫学的視点も交えながら概説する.
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