Japanese
English
特集 心不全チーム医療の理論と実践
集中治療の理論から考える心不全チーム医療
Role of the interdisciplinary team in the cardiac intensive care unit
中山 寛之
1
Hiroyuki NAKAYAMA
1
1兵庫県立尼崎総合医療センター循環器内科
キーワード:
多職種チーム医療
,
早期栄養
,
早期リハビリテーション
,
postintensive care syndrome(PICS)
,
ICU-acquired weakness(ICU-AW)
Keyword:
多職種チーム医療
,
早期栄養
,
早期リハビリテーション
,
postintensive care syndrome(PICS)
,
ICU-acquired weakness(ICU-AW)
pp.847-852
発行日 2022年2月19日
Published Date 2022/2/19
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28008847
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
心臓集中治療室(CCU)は時代の流れとともにcoronary care unitからcardiac care unitへと変化していった.それとともに心臓単一疾患だけではなく,付随する併存疾患や合併症,全身管理も必要となっていった.これらは超高齢社会となってより複雑となっている.そして現在では,患者の社会背景やその家族のケアまで踏み込んだ治療が望まれている.刻一刻と変化する重症心不全患者においてすべてを医師のみで対応することは当然不可能であり,CCUではより多職種チーム医療の重要性が増している.とくにCCUにおける栄養療法,リハビリテーション,postintensive care syndrome(PICS)の予防においては循環器内科医が苦手とするところであり,多職種での介入が必要不可欠な領域である.チームのあり方においても医師をトップとしたピラミッド型モデル(classical medical model)ではなく,横のつながりを強調した多職種協同モデル(interdisciplinary model)を形成することがCCUにおいても重要である.
Copyright © 2022 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.