特集 CKD・透析患者の最近の知見による体液管理
6.治療と対策(CKDと透析)(1)減塩指導
栁 麻衣
1
1 日本赤十字社医療センター腎臓内科
キーワード:
個別性
,
疾患受容
,
多職種チーム医療
Keyword:
個別性
,
疾患受容
,
多職種チーム医療
pp.1159-1164
発行日 2021年9月10日
Published Date 2021/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001894
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体液管理はCKD患者の生命予後に大きく影響する.そして,体液管理の手法として最も重要なのが減塩である.保存期CKD患者であれば利尿薬投与,透析患者であれば透析での除水というのも体液管理の手法ではあるが,減塩はすべてのステージのCKD患者の体液管理において有用である.そのため,CKDの早い段階から減塩が患者の生活の一部となることが,その後の患者の生命予後改善とQOL向上に役立つ.一方で減塩は食事という嗜好やライフスタイルに応じた個別性の高い生活習慣への介入であり,画一的な教育的介入では行動変容につながらず,指導には医療者のスキルと多職種チームによる多面的な患者介入が必要である.
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