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特集 心不全チーム医療の理論と実践
はじめに
Introduction
佐藤 幸人
1
Yukihito SATO
1
1兵庫県立尼崎総合医療センター循環器内科
pp.821-821
発行日 2022年2月19日
Published Date 2022/2/19
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28008821
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- Abstract 文献概要
心不全患者は先進国では超高齢化社会に伴って増加しており,入退院を繰り返しながら徐々に悪化する疾患である.入退院のリスクには心不全と医学的併存疾患の病態以外に,家庭背景・社会背景も重要であることが知られており,欧米では30年以上前から疾病管理プログラムを多職種で実践して入退院を回避させるという多職種チーム医療の概念がある.その歴史はβ遮断薬のエビデンス構築よりも古く,2000年ごろにはその評価項目の基本的論文も出揃っている.現在,欧米では特定の評価項目を改善させるためには,どの職種のどの指導が関わるのかということを数値化して,チーム医療の質を向上させるような医学論文的な検討もされつつある.しかし,日本と欧米では保険制度や病院へのアクセスが大きく異なっており,欧米のデータをそのまま解釈して導入することはできない.
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