FORUM 子育て中の学会参加・18
眼科医の視点から
国松 志保
1
1日本眼科医会ダイバーシティー推進委員会委員長,西葛西・井上眼科病院副院長
pp.1208-1211
発行日 2021年12月25日
Published Date 2021/12/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu279121208
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平成30(2018)年の厚生労働省の調査1)によると,全医師数327,210名のうち,女性医師は71,758名であり,21.9%を占めている.このなかでも,近年,若年層における女性医師は増加しており,29歳以下の医師に占める女性の割合は35.9%である.一方で,医籍登録後年数別の就業率では,30歳を境界として女性医師の就業率が急激に減少する,いわゆるM字カーブの曲線になっている2).この減少の主たる原因は勤務と育児を両立できないことによる女性医師の休職とされている.働き盛りの女性医師が,妊娠・出産とそれに引き続く育児・介護などのライフイベントによって疲弊することなく働きやすい勤務環境を整備することは,現状の医師不足問題を解決するうえで避けられない大きな課題となっている3).
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