連載 COVID-19診療の最前線から――現場の医師による報告・Vol.5
新型コロナウイルス感染症の臨床像
忽那 賢志
1
Satoshi KUTSUNA
1
1大阪大学大学院医学系研究科感染制御学講座
pp.1202-1207
発行日 2021年12月25日
Published Date 2021/12/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu279121202
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POINT
⃝新型コロナウイルスに感染した者の約3~4割は無症候性感染者とされる.発症者の潜伏期は約5日でありインフルエンザ様症状を呈する.
⃝嗅覚障害・味覚障害は新型コロナウイルス感染症に特異度の高い症状である.発症者の約2割が発症から7~10日目に重症化するのが典型的な経過である.
⃝高齢者や基礎疾患を持つ患者,肥満などがリスクファクターである.急性期を脱して回復した後も症状が遷延するLONG COVIDとよばれる,いわゆる後遺症の病態が注目されている.
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