連載 ユニークな実験動物を用いた医学研究・Vol.7
特異な哺乳類ハダカデバネズミの秘密
-――真社会性・老化耐性・がん化耐性
山川 真徳
1,2
,
沓掛 展之
1
,
三浦 恭子
2
Masanori YAMAKAWA
1,2
,
Nobuyuki KUTSUKAKE
1
,
Kyoko MIURA
2
1総合研究大学院大学先導科学研究科生命共生体進化学専攻
2熊本大学大学院先導機構/大学院生命科学研究部老化・健康長寿学講座
キーワード:
ハダカデバネズミ
,
社会性
,
老化
,
がん
Keyword:
ハダカデバネズミ
,
社会性
,
老化
,
がん
pp.742-748
発行日 2021年11月13日
Published Date 2021/11/13
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27907742
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Summary
ハダカデバネズミは,哺乳類でありながら,アリやハチなどによく似た高度に役割分担した社会を形成する.そんな変わった動物が近年,生態学だけでなく医学分野からの注目を集めている.その特異な社会性だけでなく,高い老化耐性・がん化耐性を持つ動物として知られ,ハダカデバネズミを対象とした研究が現在盛んに行われている.本稿では,筆者らが研究対象としているハダカデバネズミについて,社会性,老化耐性,がん化耐性に関する研究を紹介する.
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