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特集 ヒューマノイドロボットの医療分野での応用
抱擁型通信メディアによる不安やストレスの軽減
Reducing anxiety and stress through a huggable communication medium
住岡 英信
1
Hidenobu SUMIOKA
1
1株式会社国際電気通信基礎技術研究所深層インタラクション総合研究所石黒浩特別研究所
キーワード:
抱擁型通信メディア
,
コルチゾール
,
脳活動
,
教育応用
Keyword:
抱擁型通信メディア
,
コルチゾール
,
脳活動
,
教育応用
pp.962-966
発行日 2021年9月11日
Published Date 2021/9/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27811962
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メンタルヘルスケアはストレス社会といわれる現代において重要な課題であるが,新型コロナ禍においてはさらに重要性を増している.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防対策として対面での対話が難しくなり,電話やWeb会議システムなどを用いた遠隔対話が当たり前になってきている.しかし,遠隔対話においてはこれまで人間が,他者とのコミュニケーションにおいて孤独感や不安,精神的ストレスを軽減するために利用してきた物理的な触れ合いが失われており,それに代わる方法を検討する必要性が叫ばれている.本稿では遠隔対話に,仮想的な他者との抱擁を導入することを目指して開発された抱擁型通信メディア「ハグビーTM」について紹介し,それを使用することで得られる不安やストレスの軽減効果について心理的・生理的・脳科学的側面から調べた研究について紹介する.また,その実応用として児童に対する読み聞かせ支援について紹介し,感情的な制御が難しい人々への支援につながる可能性について述べる.
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