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第1土曜特集 パーキンソン病を解剖する――過去,現在,そして未来へ
薬物治療
ドパミン受容体作動薬貼付製剤を用いたContinuous Drug Delivery(CDD)
Continuous drug delivery by dopamine receptor agonist transdermal patch
永山 寛
1
Hiroshi NAGAYAMA
1
1日本医科大学脳神経機能解析学講座
キーワード:
Continuous dopaminergic stimulation(CDS)
,
continuous drug delivery(CDD)
,
運動合併症
,
ドパミン受容体作動薬(DA)
,
貼付製剤
Keyword:
Continuous dopaminergic stimulation(CDS)
,
continuous drug delivery(CDD)
,
運動合併症
,
ドパミン受容体作動薬(DA)
,
貼付製剤
pp.899-905
発行日 2021年9月4日
Published Date 2021/9/4
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27810899
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パーキンソン病(PD)治療ではレボドパ(LD)は非常に有用な薬剤ではあるが,長期の使用による運動合併症の発現が問題とされてきた.原因として短い半減期による線条体ドパミン受容体のパルス状刺激が指摘されており,持続したドパミン受容体の刺激が運動合併症の発現を遅らせることが示唆されてきた(continuous dopaminergic stimulation:CDS).このCDSの実現をはかるためは,いかに薬剤を持続して中枢神経系まで到達させるか(continuous drug delivery:CDD)が有効な治療戦略になりうると考えられている.その対応としてドパミン受容体作動薬(DA)は徐放化製剤へ,さらには貼付製剤へと進化してきた.このDA貼付剤はCDDを実現できる非常に期待される薬剤である.しかも,CDDにより単に運動合併症発現を遅らせることに関するだけでなく,夜間症状改善や衝動制御障害発現低下などへの期待もあるが,いくつかの懸念も存在する.
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