マイオピニオン
COVID-19パンデミックに学ぶ
原田 和俊
1
Kazutoshi HARADA
1
1東京医科大学皮膚科学分野
pp.470-471
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206400
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1. COVID-19パンデミックで学んだこと
2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に翻弄された1年であった.非常事態宣言が発令され,私が勤務する病院のある新宿でも,日中から閑散とした状態となった.大学医学部の講義はすべてweb配信になり,学生実習も最小限で行った.そして,2021年になっても,COVID-19パンデミックはまだ終息せず,4月初旬の時点で変異ウイルスの拡大により感染者は増加傾向にある.
開業している先生方は先頭に立って患者対応マニュアルの作成,アルコール消毒機器の設置,防御パネルの配置,マスクや手袋の購入などに多くの労力を注がれたことと思う.基幹病院に勤務される先生でICD(infection control doctor)の資格をお持ちの方は,多忙な皮膚科の診療を行いつつ,COVID-19の対応に時間を多く割かれたのではないだろうか.
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