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第5土曜特集 生活習慣病の克服に向けたゲノム医療――ゲノム医科学の進展と精密医療の実現
トピックス
生活習慣病と慢性炎症
Non-communicable disease and chronic inflammation
真鍋 一郎
1
Ichiro MANABE
1
1千葉大学大学院医学研究院疾患システム医学
キーワード:
慢性炎症
,
クローン性造血
,
未確定の潜在能をもつクローン性造血(CHIP)
,
心不全
Keyword:
慢性炎症
,
クローン性造血
,
未確定の潜在能をもつクローン性造血(CHIP)
,
心不全
pp.476-480
発行日 2021年7月31日
Published Date 2021/7/31
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27805476
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慢性炎症は生活習慣病に共通して認められる基盤病態である.生活習慣病における慢性炎症の多くは,急性炎症の特徴を示さないまま低レベルの炎症がくすぶるように続き,細胞・組織機能を障害する.生活習慣病では,心腎連関に代表されるように疾患の間に強い連関が認められる.臓器連関には,2つの臓器の間の直接的な相互作用に加えて,免疫系や神経系を介することにより全身的な要素も寄与する.とくに,遺伝子変異を伴うクローン性造血が心血管リスクを増大させることが注目されており,免疫細胞機能の変化による心血管炎症の促進が示唆されている.
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