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特集 脳卒中・循環器病対策基本法――今後の展開
脳卒中と循環器病克服5ヵ年計画
-――脳卒中研究の推進
Promotion of stroke research
平野 照之
1
Teruyuki HIRANO
1
1杏林大学医学部脳卒中医学
キーワード:
疾患データベース
,
RNF213関連疾患
,
細胞治療
Keyword:
疾患データベース
,
RNF213関連疾患
,
細胞治療
pp.277-281
発行日 2021年7月24日
Published Date 2021/7/24
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27804277
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脳卒中循環器病対策基本法の制定と第二次五ヵ年計画が出揃い,行政とアカデミアが協働して研究推進に取り組む体制が確立された.脳卒中領域では,一次脳卒中センターの整備によって疾患データベース登録研究が推進された.基礎研究ではRNF213関連疾患の成果が著しく,橋渡し研究・臨床研究では細胞治療の一部が臨床応用間近という状況にある.また,ロボティクスやbrain machine interface(BMI)を用いた神経機能再建治療は日本の得意とする分野である.創薬・デバイス開発のシーズは多いが,産官学が連携したオールジャパン体制での推進が求められる.すでに構築された「次世代のための脳卒中臨床試験基盤整備ネットワーク(NeCST)」も活用し,多施設が連携してわが国発の研究成果をあげることが期待されている.
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