特集 医療情報の利活用 現在と未来
II.医療情報の共有,利活用 NICUの遠隔診療支援システム
岩永 甲午郎
1
1京都大学医学部附属病院 総合周産期母子医療センター新生児部門
キーワード:
周産期医学
,
情報システム
,
新生児ICU
,
遠隔診療
,
情報技術
Keyword:
Information Technology
,
Information Systems
,
Intensive Care Units, Neonatal
,
Perinatology
,
Remote Consultation
pp.1529-1536
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2023018672
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
▼近年の医療界ではDX(デジタルトランスフォーメーション)や,ICT,AIなどイノベーションがすすんでいる.日本では少子高齢化を背景に,質の高い医療を効率的に提供できる体制を構築するために,「地域医療構想」を策定し中長期的視点で医療機関の機能分化と連携をすすめる方針となっている.▼周産期領域でも医療従事者の不足や地域偏在に加え,働き方改革の導入や新型コロナウイルス感染拡大が重なり,DXやICTによる業務変革が求められているが,これらの課題解決として遠隔コンサルテーション運用などが期待されている.▼本稿では厚生労働省における遠隔診療の枠組みと国内外での運用事例について紹介し,現状の課題や将来の展望について概説する.
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.