Japanese
English
特集 新規心不全治療薬の使い方
第三世代ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)
The third generation mineral corticoid receptor antagonist
桑原 宏一郎
1
Koichiro KUWAHARA
1
1信州大学医学部循環器内科
キーワード:
ミネラルコルチコイド受容体(MR)
,
アルドステロン
,
高血圧
,
心不全
,
腎障害
Keyword:
ミネラルコルチコイド受容体(MR)
,
アルドステロン
,
高血圧
,
心不全
,
腎障害
pp.281-284
発行日 2021年4月24日
Published Date 2021/4/24
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27704281
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
近年,心・血管・腎疾患におけるミネラルコルチコイド受容体(MR)活性化の病態進行における意義と,それに対する治療介入の重要性が強く認識されてきている.今までミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)に関しては,第一世代のMRAであるスピロノラクトン,またスピロノラクトンよりMR選択性を高めた第二世代MRAであるエプレレノンが,高血圧,心不全などの心血管病に対する臨床的有効性が示され使用されてきた.近年,これらMRAの有効性を保持しながらより安全性を高めるべく,ステロイド骨格を有さず,MRに対し選択性と阻害活性の強い新世代MRAの開発が進められている.こうした新世代MRAが心・血管・腎疾患治療のさらなる進歩に貢献することが期待されている.
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.