Japanese
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TOPICS 小児科学
βアレスチンバイアスAT1受容体アゴニストは新しい乳幼児心不全治療薬の有力候補である
βarrestin-biased AT1 receptor agonist can be a novel effective therapeutics for infantile heart failure
川岸 裕幸
1,2
,
山田 充彦
2
Hiroyuki KAWAGISHI
1,2
,
Mitsuhiko YAMADA
2
1信州大学先鋭領域融合研究群バイオメディカル研究所バイオテクノロジー部門
2信州大学医学部分子薬理学教室
pp.1137-1138
発行日 2021年3月20日
Published Date 2021/3/20
DOI https://doi.org/10.32118/ayu276121137
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心不全とは,心機能低下により末梢に必要な酸素や栄養素の供給ができなくなる症候群である.心臓に先天的異常を有する子供の約6割は,1歳未満つまり乳幼児期に顕性心不全を発症する1).乳幼児心不全は,とくに重篤で進行が早く,その主な原因は心奇形と拡張型心筋症である.最近は補助人工心臓が乳幼児にも使用されるようになったが,依然小児心移植数は少なく,移植待機症例が増加している.したがって乳幼児心不全の治療薬が必要であるが,現在は世界的にもエビデンスのある薬がない.
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