研究・調査
日本における診療ガイドラインの食事・栄養素等に関する記述の収集評価
片桐 諒子
1
,
佐々木 敏
1医薬基盤・健康・栄養研究所国立健康・栄養研究所 栄養疫学・食育研究部栄養ガイドライン研究室
キーワード:
食塩
,
食事
,
Evidence-Based Medicine
,
診療ガイドライン
,
食事摂取基準
,
栄養素
Keyword:
Practice Guidelines as Topic
,
Diet
,
Sodium Chloride, Dietary
,
Nutrients
,
Recommended Dietary Allowances
,
Evidence-Based Medicine
pp.130-136
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.32118/J01532.2023225098
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本邦のガイドラインにおける食事・栄養素等に関する記述を疾患横断的に収集し、共通して掲載される栄養素・食品等の傾向を明らかにすることを目的に、歯科(「歯周治療のガイドライン2022」)を含む83ガイドラインを対象に検討した。その結果、83ガイドライン中、食事・栄養素等に関する記載が含まれていたのは49ガイドラインで、そのうち定量的な値が記載されていたのは20本(24.1%)と少なかった。定量的な値が記載されていた食事・栄養素は、食塩摂取量が9本で最も多く、以下、タンパク質の比率または摂取量(6本)、エネルギー摂取量(4本)の順であった。異なる疾患において共通の栄養素の記載が認められたことから、ガイドライン作成時に、作成者間で情報共有・情報交換を行う機会を設け、連携してガイドライン作成ができる体制の構築が望まれると考えられた。
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