特集 肝疾患エキスパートブック 栄養管理に活かすための最新情報
(Part 3)NAFLD/NASH NAFLD/NASHに対する運動療法の実際
小田 耕平
1
,
井戸 章雄
1鹿児島大学病院 肝疾患相談センター
キーワード:
運動療法
,
体重減少
,
筋肉減少症
,
レジスタンストレーニング
,
肝疾患-非アルコール性脂肪性
Keyword:
Weight Loss
,
Exercise Therapy
,
Sarcopenia
,
Resistance Training
,
Non-alcoholic Fatty Liver Disease
pp.545-549
発行日 2021年9月25日
Published Date 2021/9/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01532.2022003474
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<Key Point>・NAFLD/NASH患者は急増しているが、薬物療法は確立しておらず保険適応がある薬剤も存在しない。食事や運動療法による減量が肥満合併NAFLD/NASHに対する治療の第一選択である。・体重の7%以上の減量が推奨され、10%以上の減量では、NAFLD/NASH患者の予後を規定する肝線維化の改善が期待できる。・運動療法の目標として、「週3回以上、合計150分程度の中強度(3 METs)以上の運動」と、「週2~3回程度のレジスタンス運動」を組み合わせることがあげられる。・運動アドヒアランスの向上のためには、個別の運動指導のほか、医師のみでなく、看護師、栄養士、薬剤師や健康運動指導士などによるチームによる多面的な介入が必要である。
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