特集 肝疾患エキスパートブック 栄養管理に活かすための最新情報
(Part 2)肝細胞癌 肝細胞癌患者におけるサルコペニアの現状と対策
谷木 信仁
1
1慶応義塾大学 医学部内科学(消化器)
キーワード:
栄養障害
,
肝細胞癌
,
栄養管理
,
筋肉減少症
Keyword:
Nutrition Disorders
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Sarcopenia
,
Nutrition Therapy
pp.502-506
発行日 2021年9月25日
Published Date 2021/9/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01532.2022003467
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<Key Point>・肝細胞癌患者では、慢性肝疾患や肝硬変にともなう低栄養状態や癌自体が原因となって引き起こされる二次性サルコペニアの合併が問題となる。・サルコペニアを合併した肝細胞癌患者では、治療後の再発などの臨床的な転帰や生命予後が不良である傾向がある。・サルコペニア診断は、肝細胞癌患者の治療に対する効果や耐性を予測するツールとして有用である。・分岐鎖アミノ酸(BCAA)製剤補充や運動療法による、筋肉量や筋力の維持が肝細胞癌患者への介入として有用である可能性がある。
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