特集 褥瘡 UPDATE エキスパートのための最新情報と栄養療法
(Part 1)褥瘡の基礎知識 褥瘡の発生機序と関連要因
茂木 精一郎
1
1群馬大学 大学院医学系研究科皮膚科学
キーワード:
圧力
,
虚血
,
再灌流傷害
,
褥瘡性潰瘍
,
栄養失調
Keyword:
Reperfusion Injury
,
Pressure Ulcer
,
Ischemia
,
Pressure
,
Malnutrition
pp.812-817
発行日 2021年5月25日
Published Date 2021/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01532.2021242760
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<Key Point>・褥瘡の発症機序として、外力による圧迫の繰り返しによって皮膚、皮下組織が虚血になり、不可逆的な阻血性障害や虚血再灌流障害が生じることが原因と考えられる。・阻血性障害に陥る要因として「局所の圧迫」と「組織の耐久性の低下」の2つが大きな影響を与えている。・皮膚表面には病変が乏しくても、その深層の皮下組織や筋肉に広範な壊死が起こっている状態を「深部損傷褥瘡(DTI)」と呼ぶ。・褥瘡発生に関連する要因として、老化による変化や低栄養状態といった「患者自身の要因(個体要因)」と「環境・ケア要因」の2つに大別される。
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