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特集 薬疹と薬剤性皮膚障害~いま問題になっているのは何?
統計
福島県立医科大学皮膚科における薬剤を用いた皮膚テスト10年間のまとめ
Summary of 10 years of drug-induced skin tests at the Department of Dermatology, Fukushima Medical University
花見 由華
1,2
,
山本 俊幸
2
Yuka Hanami
1,2
,
Toshiyuki Yamamoto
2
1フラワー皮フ科クリニック
2福島県立医科大学皮膚科学講座
1Flower Dermatology Clinic
2Department of Dermatology, Fukushima Medical University
キーワード:
薬疹
,
皮膚テスト
,
負荷試験
,
DLST
,
陽性率
Keyword:
薬疹
,
皮膚テスト
,
負荷試験
,
DLST
,
陽性率
pp.528-532
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000004182
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●2012年4月1日~2022年3月31日の10年間に福島県立医科大学附属病院皮膚科で,薬疹を疑い,薬剤を用いたパッチテストやプリックテストなどの皮膚テストや負荷試験を行った症例について調査した.
●パッチテストは他施設に比べて陽性率が19.8%と低かったが,最終診断が薬疹ではない症例も含まれているためと考えた.
●プリックテスト,内服負荷試験,点滴負荷試験の被疑薬で行った症例は,45~50%の陽性率であった.
●即時型の薬疹の場合,検査で反応があったにもかかわらず,薬疹カードを渡していない症例が多く認められた.薬疹カードの発行は検査を担当した医師の裁量に任されているが,即時型の薬剤アレルギーに対する“薬疹”としての認識が低かったためではないかと考えた.
(「ポイント」より)

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