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特集 薬疹と薬剤性皮膚障害~いま問題になっているのは何?
検査
重症薬疹の病態解明とバイオマーカー開発
Pathogenesis and biomarker of Stevens-Johnson syndrome/ toxic epidermal necrolysis
長谷川 瑛人
1
Akito Hasegawa
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科分子細胞医学専攻細胞機能講座皮膚科学分野
1Division of Dermatology, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences
キーワード:
Stevens-Johnson症候群
,
中毒性表皮壊死症
,
アポトーシス
,
ネクロプトーシス
,
RIP3
Keyword:
Stevens-Johnson症候群
,
中毒性表皮壊死症
,
アポトーシス
,
ネクロプトーシス
,
RIP3
pp.522-527
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000004181
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●Stevens-Johnson症候群(Stevens-Johnson syndrome:SJS)/中毒性表皮壊死症(toxic epidermal necrolysis:TEN)は致死率の高い重篤な薬疹であるが,その病態はいまだにわかっていないことも多く,発症早期に診断するためのバイオマーカーも定まっていない.
●SJS/TENの主な病態は表皮角化細胞の細胞死である.この細胞死にはアポトーシスやネクロプトーシスなど,さまざまな経路が関わっている.
●近年,SJS/TENの早期診断や予後を予測するためのバイオマーカーを探索する研究が多くなされており,galectin-7やreceptor-interocting protein(RIP)3,lipocalin-2などの候補がみつかっている.
●薬疹の発症には遺伝的要因も関わっており,いくつかの特定の薬剤において,特定のヒト白血球抗原(HLA)を有する患者に薬疹が発症しやすいことがわかっている.
(「ポイント」より)

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