Japanese
English
特集 選択肢の増えたAD治療薬
臨床例
ネモリズマブで生じた慢性色素性紫斑型薬疹
Nemolizumab-induced pigmented purpuric dermatitis
安部 美穂
1
,
呉 貴卿
1
,
向井 秀樹
2
Miho Abe
1
,
Kikyo Go
1
,
Hideki Mukai
2
1皮膚科呉クリニック
2東邦大学医療センター大橋病院皮膚科
1Dermatology Go Clinic
2Department of Dermatology, Toho University Ohashi Medical Center
キーワード:
ネモリズマブ
,
薬疹
,
慢性色素性紫斑
Keyword:
ネモリズマブ
,
薬疹
,
慢性色素性紫斑
pp.1096-1100
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003985
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・皮疹は丘疹が主体で一部痒疹型の臨床像を有し,瘙痒numerical rating scale(NRS)8と極めて痒みの強いアトピー性皮膚炎(atopic dermatitis:AD)の高齢患者にネモリズマブ(Nemo)を投与した.
・瘙痒と湿疹病変は著明に改善したが,投与開始2週間後から下腿に点状の紫斑と丘疹が出現し,その後漸次多発し,範囲も拡大した.病理組織学的にNemoによる慢性色素性紫斑型薬疹と診断した.
・Nemo中止後,約3カ月で慢性色素性紫斑型薬疹は消褪した.
(「症例のポイント」より)
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