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特集 神経症状を伴う皮膚病~重要な合併症を見逃さない~
統計
静岡スタディからみえる重症帯状疱疹関連痛の発症予測因子:ビッグデータによる後ろ向きコホート研究
A susceptibility index to predict the risk of severe herpes zoster-associated pain:A population-based cohort study, the Shizuoka study
橋爪 秀夫
1,2,3
Hideo Hashizume
1,2,3
1磐田市立総合病院皮膚科
2磐田市立総合病院
3静岡社会健康医学大学院大学
1Department of Dermatology, Iwata City Hospital
2Iwata City Hospital
3Shizuoka Graduate University of Public Health
キーワード:
コホート研究
,
帯状疱疹関連痛
,
ビッグデータ
,
リスク因子
Keyword:
コホート研究
,
帯状疱疹関連痛
,
ビッグデータ
,
リスク因子
pp.1062-1068
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003570
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●ビッグデータである静岡県国保データベースを用いて,重症帯状疱疹関連痛(zoster-assosiated pain:ZAP)のリスク因子を探索した.
●79,264人の患者のうち,重症ZAPを発症した7,491人(9.5%)において,年齢,性別,季節性,併存疾患などをロジスティック回帰分析で評価し,発症予測スコアリングシステムを開発した.
●既報のリスク因子のほか,新規に末梢血管疾患と帯状疱疹(herpes zoster:HZ)発症の季節性(10~12月)を見出し,認知症の存在はリスクを低下させるかもしれないことがわかった.
●高リスク患者の探索は,強固な治療介入によって重症ZAP予防につながる可能性から,有効な戦略である.
(「ポイント」より)
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