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臨床統計
急性帯状疱疹痛の自己評価―帯状疱疹患者アンケート調査結果(続報)
Self-assessment of acute herpetic pain in herpes zoster patients:A questionnaire survey of patients with herpes zoster
比嘉 和夫
1
,
鈴木 祐子
2
,
鈴木 和重
2
,
川島 眞
3
Kazuo HIGA
1
,
Yuko SUZUKI
2
,
Kazushige SUZUKI
2
,
Makoto KAWASHIMA
3
1福岡大学医学部麻酔科
2グラクソ・スミスクライン株式会社
3東京女子医科大学皮膚科
1Department of Anesthesiology,Fukuoka University Faculty of Medicine,Fukuoka,Japan
2GlaxoSmithKline K. K.,Tokyo,Japan
3Department of Dermatology,Tokyo Women's Medical University,Tokyo,Japan
キーワード:
帯状疱疹
,
アンケート調査
,
VAS
,
痛みスコア
,
帯状疱疹関連痛
Keyword:
帯状疱疹
,
アンケート調査
,
VAS
,
痛みスコア
,
帯状疱疹関連痛
pp.913-919
発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103081
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要約 皮膚科を受診した帯状疱疹患者を対象にアンケート調査を行い,痛みの把握という観点に着目して解析した.痛みの感覚については,視覚アナログスケール(visual analog scale:VAS)および日常生活への痛みの影響を具体的に言葉で聴取した5段階の痛みスコアで判定した.有効回答を得た3,224例のうち59.6%が女性であり,年代別では50歳台以上の患者が多かった.皮疹が軽症でも,強い痛みを訴える症例が少なからず存在した.痛みのスコアとVASでの痛みの強さは相関していたが,痛みのスコアが同じでも,VASでの痛みの強さの回答にはかなり幅があり,痛みのスコアとVASでの痛みの強さの傾向は完全に同じではなかった.痛みをより正確に把握するためには,皮疹の重症度などの臨床像だけで判断せず,どの程度の痛みなのかを日常生活への影響度合いなどを含め,具体的に聞くことが必要と考えた.
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