Japanese
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特集 気をつけるべき小児の腫瘤~悪性腫瘍を見逃さない~
臨床例
15歳男性の隆起性皮膚線維肉腫
A case of dermatofibrosarcoma protuberans in a 15-years old
福薗 真生
1
,
斎藤 小弓
1
,
狩野 俊幸
1
,
玉田 崇和
2
,
清嶋 護之
3
Maki Fukuzono
1
,
Koyumi Saito
1
,
Toshiyuki Kano
1
,
Takakazu Tamada
2
,
Moriyuki Kiyoshima
3
1茨城県立中央病院皮膚科
2茨城県立中央病院形成外科
3茨城県立中央病院呼吸器外科
1Department of Dermatology, Ibaraki Prefectural Central Hospital
2Department of Plastic Surgery, Ibaraki Prefectural Central Hospital
3Department of Thoracic Surgery, Ibaraki Prefectural Central Hospital
キーワード:
隆起性皮膚線維肉腫
,
小児
Keyword:
隆起性皮膚線維肉腫
,
小児
pp.356-360
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003368
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・隆起性皮膚線維肉腫(dermatofibrosarcoma protuberans:DFSP)は20~50歳代成人の体幹・四肢に好発し,皮内・皮下硬結が緩徐に増大する中間悪性度の腫瘍とされる.
・自験例は15歳男性に発症したDFSPで,初診9カ月前に自覚され,急速増大するという非典型的な経過をたどった.拡大切除時の病理組織像で,明らかな腫瘍細胞の残存は推察されなかったが,深部断端のごく一部で境界明瞭な腫瘍塊が筋層と近接していた.
・再発の高リスク群と考え近接する肋骨を含めて追加切除したが,今後の長い人生を考えた際,肋骨欠損を強いるべきか非常に悩まされた症例であった.
(「症例のポイント」より)
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