特集 ウイルス性皮膚疾患アップデート
Editor's eye
馬場 直子
pp.275-275
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002877
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新型コロナウイルスによるパンデミックが始まって2年以上が経過したが,世界中の研究者が英知を結集してもいまなお苦戦を強いられている.コロナ以外も含めて最近のウイルス関連の症例報告を集めてみると,多くの新たな問題点や教訓が浮かび上がってくる.
単純ヘルペスウイルス感染症の検査法は複数あり,検査結果の解釈に悩むことがあるが,DNA診断と抗体価の意義についての「研究」では,各検査法の特徴と限界がよく理解できる.近年では珍しい地域での小流行がみられた水痘は,ワクチンによる免疫存在下に野生株に感染したbreakthrough水痘と思われ,水痘ワクチンは完全には発症を予防できず,また将来の帯状疱疹発症の可能性もあることが「統計」で示唆されている.
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