特集 腋窩の皮膚病
臨床例
Parakeratosis variegata
森 愛里
1
,
小林 真麻
,
松崎 大幸
,
川瀬 正昭
,
江藤 隆史
1東京逓信病院 皮膚科
キーワード:
Etretinate
,
腋窩
,
光線療法
,
鑑別診断
,
経口投与
,
類乾癬
Keyword:
Administration, Oral
,
Axilla
,
Diagnosis, Differential
,
Etretinate
,
Parapsoriasis
,
Phototherapy
pp.465-468
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018249801
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<症例のポイント>・parakeratosis variegataは1890年にUnnaらにより報告された難治性でまれな疾患である。・今回、ステロイド外用、光線療法に抵抗を示したが、エトレチナート内服と光線療法の併用にて症状改善を認め、その後治療終了後も皮疹の悪化を認めていない症例を経験した。・parakeratosis variegataは菌状息肉症に移行する可能性があるため、長期間にわたる注意深い観察が必要である。同様の皮膚症状を示すさまざまな病名があり混乱を招いているのも事実である。そのためより多くの症例報告が今後の診断に役立つと考え、この症例を報告する。
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