特集 母子感染症の必修知識-エキスパートに学び予防につなげる
各病原体の母子管理 最新の疫学情報を含めて パルボウイルスB19 妊娠中のパルボウイルスB19感染と胎児への影響
箱山 聖子
1
,
小田切 哲二
1JA北海道厚生連旭川厚生病院 産婦人科
キーワード:
パルボウイルス科感染症
,
ウイルス抗体
,
妊娠管理
,
胎児水腫
,
妊娠合併症-感染性
,
子宮内輸血
,
ヒトパルボウイルスB19
,
感染症垂直伝播
Keyword:
Blood Transfusion, Intrauterine
,
Antibodies, Viral
,
Hydrops Fetalis
,
Pregnancy Complications, Infectious
,
Parvovirus B19, Human
,
Infectious Disease Transmission, Vertical
,
Prenatal Care
,
Parvoviridae Infections
pp.111-114
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020120999
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<Key Points>(1)妊娠中のPB19感染はほとんどが家庭内に起こっていると考えられ、小児科でのPB19診断時には家族内に妊婦がいないかを確認することが必要である。(2)妊娠中の母児感染が起こっても、胎児奇形を発症する疾患ではない。(3)胎児に重篤な症状をきたすことは胎内感染成立妊婦の約4%と高くないが、約10週間という長い経過観察期間を要する。(4)胎内感染が疑われた症例には、先天性感染を出生後に確定することが有用である可能性がある。
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