特集 心に残る症例-40周年記念特別号
臨床例
B型肝炎ウイルスワクチン接種後に生じたGianotti-Crosti症候群
戸倉 新樹
1
1浜松医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
B型肝炎ウイルス
,
肝炎ウイルスワクチン
,
昆虫刺傷
,
鑑別診断
,
予防接種
,
粃糠疹-苔癬状
,
待機療法
,
Gianotti-Crosti症候群
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Hepatitis B virus
,
Insect Bites and Stings
,
Viral Hepatitis Vaccines
,
Vaccination
,
Pityriasis Lichenoides
,
Watchful Waiting
pp.63-66
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018090722
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<症例のポイント>3歳、女児。B型肝炎ウイルス(HB)ワクチン接種後10日目に、上下肢・顔・臀部にやや大きめの丘疹が出現し、Gianotti-Crosti症候群と診断した。2回目のワクチン接種では皮疹は出現しなかった。文献的に乳児から3歳の小児で、HBワクチン接種6日~3週間後に、小児丘疹状肢端皮膚炎が出現し、2回目以降のワクチンではおこらないことが報告されている。HBワクチンによるGianotti-Crosti症候群は、現在ではほぼみかけることのない本来の姿のGianotti病といえよう。
Copyright© 2018 KYOWA KIKAKU Ltd. all rights reserved.