特集 もたらす利益は想像以上!口腔ケアが導く感染対策
感染対策に必要な口腔ケアの基本知識 口腔ケア時の曝露リスク・曝露対策の基本
岡森 景子
1
1医誠会 感染監査室
キーワード:
インフルエンザワクチン
,
ウイルス性疾患
,
肝炎ウイルスワクチン
,
職業性曝露
,
眼の保護具
,
マスク
,
予防接種
,
リスク
,
歯科感染予防管理
,
防護手袋
,
リスク評価
,
口腔ケア
,
手指衛生
,
個人用保護具
Keyword:
Personal Protective Equipment
,
Eye Protective Devices
,
Influenza Vaccines
,
Masks
,
Risk
,
Viral Hepatitis Vaccines
,
Vaccination
,
Virus Diseases
,
Occupational Exposure
,
Gloves, Protective
,
Risk Assessment
,
Infection Control, Dental
,
Hand Hygiene
pp.179-184
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2017207845
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
近年,口腔ケアはその効果が高く評価され,歯周病の予防や誤嚥性肺炎のリスク低減を目的とした口腔清掃だけではなく,摂食や嚥下機能の回復を目的としても実施されるようになった。それに伴い,医療関連施設では,多様な職種によって口腔ケアが日常的に行われている。しかし,第三者の介助が必要な患者には,認知障害などによってケアへの協力が得られず,抵抗を受ける場合がある。そのため,ケア提供者であるスタッフの安全にも十分に配慮しなければならない。
口腔ケアを実施するスタッフには,基本的な感染対策だけでなく,患者の状態をアセスメントし,感染リスクを理解した上で,それぞれに適した予防対策が必要である。また,すべてのスタッフが活用できるケア手順を作成し周知徹底を図ること,さらにその技術チェックができる体制づくりを構築することが感染対策担当者の責務であると考える。
Copyright(C) 2017 Van Medical co., Ltd. All rights reserved.