特集 心に残る症例-40周年記念特別号
臨床例
超音波メスで手術治療した分節型尋常性白斑
塚本 克彦
1
,
富田 央澄
,
長田 厚
1山梨県立中央病院 皮膚科
キーワード:
白斑
,
皮膚疾患-顔面
,
超音波外科
,
メス
,
弾性包帯
Keyword:
Facial Dermatoses
,
Vitiligo
,
Compression Bandages
,
Ultrasonic Surgical Procedures
pp.59-62
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018090721
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<症例のポイント>尋常性白斑は日常診療でよくみる疾患であるが、分節型は治療抵抗性のことが多く、治療に難渋する。とくに小児の顔面の分節型白斑は、日常生活にも影響を与えるため、治療に工夫が必要である。今回、顔面の固定化した分節型尋常性白斑に対して、超音波メスを使った手術治療を行った。植皮後約1ヵ月から色素再生を認め、3ヵ月で完治した。その後再発はない。尋常性白斑に対する治療には、患者年齢、尋常性白斑の経過時間、発症部位などを考慮して治療を選択する知識と技術が必要である。
Copyright© 2018 KYOWA KIKAKU Ltd. all rights reserved.