特集 顔の結節
臨床例
頬部に生じたtrichilemmal cyst
石川 真郷
1
,
大塚 幹夫
,
山本 俊幸
1福島県立医科大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
鑑別診断
,
生検
,
皮膚疾患-顔面
,
表皮嚢胞
,
頬
,
皮膚結節
Keyword:
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Cheek
,
Facial Dermatoses
,
Epidermal Cyst
pp.1129-1132
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018058673
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<症例のポイント>外毛根鞘性嚢腫(以下、trichilemmal cyst)は主として頭部に生じる良性の比較的まれな皮膚腫瘍である。今回、好発部位ではない頬部に生じたtrichilemmal cystを経験した。臨床所見のみで診断することは困難であり、診断には病理組織検査が必須である。顔面頸部は頭部に次いでtrichilemmal cystが発生しやすい部位とされており、当教室で過去およそ10年間に経験したtrichilemmal cyst 22例においても、同様の傾向がみられた。
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