特集 口唇・口囲の皮膚病(炎症性)
臨床例
ステロイド内服中に感染し非定型的な経過をたどった梅毒
猿田 祐輔
1
,
田代 康哉
,
末木 博彦
1昭和大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
Amoxicillin
,
Behcet症候群
,
Prednisolone
,
形質細胞
,
下疳
,
口腔粘膜
,
鑑別診断
,
生体刺激
,
経口投与
,
皮膚炎-アトピー性
,
免疫組織化学
,
類天疱瘡-良性粘膜性
,
口腔潰瘍
,
開口部形質細胞症
,
長期投与
,
梅毒-第二期
Keyword:
Amoxicillin
,
Administration, Oral
,
Behcet Syndrome
,
Diagnosis, Differential
,
Dermatitis, Atopic
,
Chancre
,
Immunohistochemistry
,
Mouth Mucosa
,
Physical Stimulation
,
Prednisolone
,
Pemphigoid, Benign Mucous Membrane
,
Plasma Cells
,
Oral Ulcer
,
Syphilis, Secondary
pp.1065-1068
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017404829
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<症例のポイント>ステロイド内服中に感染し非定型的な経過をたどった梅毒を報告した。自験例は第1期梅毒疹である硬性下疳(陰部外下疳)と考えられる口唇・口腔内の潰瘍を主訴に受診したが、同時に第2期梅毒疹である丘疹性梅毒もみられた点が特徴的であった。第1期疹と第2期疹が併存した理由として、破損した歯牙による慢性的な刺激に加え長期内服中のステロイドによる免疫抑制により第1期疹の消褪が遅延した可能性が考えられた。
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