B型肝炎の新たな治療展開
新しい抗HBV薬
加藤 直也
1
,
五藤 忠
,
小俣 政男
1東京大学 大学院医学系研究科消化器内科
キーワード:
肝炎-B型
,
Emtricitabine
,
Tenofovir
,
新薬開発
,
Telbivudine
,
Clevudine
Keyword:
Emtricitabine
,
Tenofovir
,
Hepatitis B
,
Drug Discovery
,
Clevudine
,
Telbivudine
pp.710-713
発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007346157
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B型肝炎の抗ウイルス療法として、核酸アナログであるlamivudine,adefovir,entecavirが用いられるようになり、B型肝炎の治療を劇的に改善しつつある。核酸アナログの長期投与に伴う耐性HBV出現が、大きな問題となっている。新たな抗HBV薬として、telbivudine,tenofovir,emtricitabine,clevudineなどの臨床試験が行われている。将来的には薬剤耐性ウイルス出現防止のため、抗HBV薬の多剤併用療法の検討が必要である。今後は、抗HBV薬の発癌抑止に対する効果など、長期予後について検討されなければならない。
©Nankodo Co., Ltd., 2007