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光線力学療法 その現況と展望
長野 徹
1
1神戸市立医療センター中央市民病院 皮膚科
キーワード:
Aminolevulinic Acid
,
光化学療法
,
疼痛
,
経皮投与
,
Imiquimod
,
日光角化症
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Aminolevulinic Acid
,
Pain
,
Photochemotherapy
,
Keratosis, Actinic
,
Imiquimod
pp.860-864
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016400840
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超高齢化社会の到来に伴い皮膚癌の発生が増加していることは論を待たないが,皮膚癌の前癌状態である日光角化症(AK)を有する患者の増加は,皮膚科一般診療の場においても感じられることが多い.AKの治療は1)病巣自体を破壊,除去することを目的とする局所破壊療法および2)病巣とその周囲を含めた「面」を治療するフィールド治療に大別される.1)として凍結療法,電気凝固術,外科的切除があげられ,2)にはフルオロウラシル軟膏,イミキモドクリーム,ジクロフェナクゲルなどの外用療法と並んで光線力学療法(PDaT)が含まれる.ここ20年来メスを使わない治療法として欧米を中心にPDTが注目され,本邦でも実施施設が増えつつある.PDTについてはすでに多くの論文が発表されており,その理論については他稿に譲るが,同法を施行するにあたっての注意点,ならびに最近の動向につき概説する.(「はじめに」より)
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