特集 薬剤性光線過敏症 適切に対応できるチカラを身につける
光線力学的療法における薬剤性光線過敏症対策
吉岡 正博
1
,
玉置 将司
,
廣橋 研志郎
,
小川 恵美悠
,
荒井 恒憲
,
武藤 学
1京都大学医学部附属病院 腫瘍内科
キーワード:
光化学療法
,
放射線防護
,
薬物相互作用
,
食品薬物相互作用
,
皮膚炎-光毒性
,
Talaporfin
Keyword:
Drug Interactions
,
Radiation Protection
,
Food-Drug Interactions
,
Dermatitis, Phototoxic
,
Photochemotherapy
,
Talaporfin
pp.2797-2803
発行日 2020年7月5日
Published Date 2020/7/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020326861
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Key Points>◎光線力学的療法(PDT)は侵襲の少ない局所治療法であり、腫瘍の治療にも有効性が示されている。◎PDTを行う際には光感受性物質の全身投与を行うが、有害事象として光線過敏反応が必発である。◎光線過敏反応を未然に防ぐために、薬剤投与後は一定以上の強さの光を回避する遮光管理を行い、光線過敏反応を助長しうる薬剤や食品に対する配慮も必要である。◎光線過敏反応の予防には医師、薬剤師、看護師を中心としたチーム医療で適切に対応する必要がある。◎当科では食道癌に対してPDTを行っている。本稿では、その際の具体的な管理方法も交えながら概説する。
Copyright© 2020 NANZANDO Co.,Ltd. All Rights Reserved.