統計
本邦における先天性爪甲肥厚症 症例報告と全国疫学調査のまとめ
稲葉 豊
1
,
金澤 伸雄
,
古川 福実
1和歌山県立医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
データ収集
,
変異
,
発生率
,
爪肥厚症-先天性
,
Keratin-16
,
Keratin-6
,
Keratin-17
,
Keratin-6B
Keyword:
Data Collection
,
Mutation
,
Incidence
,
Keratin-16
,
Keratin-17
,
Pachyonychia Congenita
,
Keratin-6
,
KRT6B Protein, Human
pp.1019-1023
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016019659
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先天性爪甲肥厚症は,常染色体優性の遺伝病で男性にやや多く,爪甲の肥厚と外胚葉系の異常を認める.爪甲の硬化,肥厚,掌蹠の角化,白板症,多汗,四肢の角化性丘疹を伴うものがⅠ型,爪甲の硬化,肥厚,出生歯,多汗を伴うが,白板症がなく,後に多発性毛包囊腫を生じてくるものをⅡ型と定義されている.一般的に多発性毛包囊腫は半球状に隆起した弾性硬の囊腫で,体幹・四肢に多発する.小児では顔面周囲に,成人女性では腋窩を中心に,成人男性では体幹を中心に発生すると報告されている.(「はじめに」より)
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