特集 腎と皮膚
臨床例
シクロスポリン投与中に腎障害出現し、腎盂腫瘍が指摘された乾癬性紅皮症
宇都宮 綾乃
1
,
林 美沙
,
谷 守
,
片山 一朗
1大阪大学 大学院医学系研究科情報統合医学皮膚科学教室
キーワード:
Ciclosporin
,
Etretinate
,
危険因子
,
検尿
,
細胞診
,
腫瘍侵入性
,
腎盂腎炎
,
腎臓腫瘍
,
鑑別診断
,
腎盂
,
尿管
,
腹腔鏡法
,
アジュバント化学療法
,
Gemcitabine
,
Nedaplatin
,
偶発的発見
,
腎機能障害
,
紅皮症-乾癬性
,
腎尿管切除術
Keyword:
Nephroureterectomy
,
Cytodiagnosis
,
Diagnosis, Differential
,
Etretinate
,
Kidney Neoplasms
,
Kidney Pelvis
,
Neoplasm Invasiveness
,
Risk Factors
,
Laparoscopy
,
Pyelonephritis
,
Ureter
,
Urinalysis
,
Cyclosporine
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Incidental Findings
,
Renal Insufficiency
,
Nedaplatin
,
Gemcitabine
pp.661-664
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015335690
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<症例のポイント>乾癬性紅皮症に対して長期間シクロスポリンを使用し、腎機能障害が出現したため生物学的製剤へ治療を変更した。その後、腎盂癌がみつかった1例を経験した。シクロスポリン長期投与患者や高齢者では生物学的製剤導入前や導入後ともに発癌リスクを念頭におき、スクリーニングを行うべきである。生物学的製剤の発癌リスクに関しては現時点で結論が出ていないものの、今後シクロスポリンから生物学的製剤へ治療を変更したり、生物学的製剤を長期に使用する症例が増えると予想されるため、さらなる症例の蓄積と検討が必要である。
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