特集 呼吸器と皮膚
臨床例
呼吸器症状で初発し、好酸球増多と皮疹を伴ったCastleman病
岸田 寛子
1
,
吉岡 詠理子
,
片岡 葉子
,
松野 治
,
津森 鉄平
,
河原 邦光
1大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター 皮膚科
キーワード:
巨大リンパ節増殖症
,
IgG
,
Interleukin-6
,
Prednisolone
,
高ガンマグロブリン血症
,
好酸球増加症
,
鑑別診断
,
発疹
,
致死的転帰
,
肺炎-間質性
,
胸部CT
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Eosinophilia
,
Exanthema
,
Immunoglobulin G
,
Hypergammaglobulinemia
,
Castleman Disease
,
Prednisolone
,
Interleukin-6
,
Fatal Outcome
,
Lung Diseases, Interstitial
pp.581-584
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015270415
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<症例のポイント>進行性の呼吸器症状の治療経過中に薬疹を疑われて当科を紹介。リンパ節生検は実施できなかったが、リンパ節腫大を伴う肺病変、諸検査成績、血清IL-6の上昇よりCastleman病と診断した。末梢血好酸球増多、血清IgG、IgE、TARCが高値であったが、ステロイド全身投与に反応して正常化した。Castleman病は腫大したリンパ節におけるIL-6の異常産生がその病態である。自験例では好酸球増多も著明で、好酸球増多症候群(以下、HES)との鑑別も要したが、IL-6、IL-5双方の上昇により、オーバーラップした病態を呈したと考えられた。
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