特集 陥凹する皮膚疾患
臨床例
穿孔性毛包炎
福長 美幸
1
,
内山 真樹
,
斎藤 磨美
,
渡辺 芳人
,
三橋 善比古
1東京医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
Steroids
,
鑑別診断
,
生検
,
経皮投与
,
毛包炎
,
抗アレルギー剤
,
結節性痒疹
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Folliculitis
,
Steroids
,
Anti-Allergic Agents
pp.633-636
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014295761
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<症例のポイント>合併症を有さない穿孔性毛包炎(perforating folliculitis、以下、PF)の1例を報告した。主として四肢に、毛孔一致性の丘疹が散在していた。丘疹の中央は陥凹し、角栓をつけていた。組織は、毛包の開大と毛包壁の変性および破壊で、毛包内に膠原線維を認めた。PFと後天性反応性穿孔性膠原線維症(acquired reactive perforating collagenosis、以下、ARPC)の本邦における過去の報告をまとめた。PFは四肢に好発し、短期間で軽快する傾向がある。また糖尿病、慢性腎不全などの合併症のない症例もみられる。一方、ARPCは体幹に好発し、難治な傾向である。合併症も多くの症例でみられる。
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