特集 陥凹する皮膚疾患
臨床例
semicircular lipoatrophy
中太 智香
1
,
湊原 一哉
1武蔵野赤十字病院 皮膚科
キーワード:
リポジストロフィー
,
鑑別診断
,
超音波診断
,
エリテマトーデス-皮膚
,
皮膚疾患-下肢
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Leg Dermatoses
,
Lipodystrophy
,
Lupus Erythematosus, Cutaneous
,
Ultrasonography
pp.621-624
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014295758
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<症例のポイント>semicircular lipoatrophyは、大腿前面、水平帯状に2~4cm幅の皮下脂肪織の萎縮を特徴とする疾患である。有効な治療法は確立されていないが、自然軽快する場合が多い。原因は不明であるが、下着やズボンの締めつけなど、持続性機械的圧迫や循環障害が原因という意見がある。一方で近年、国外ではオフィスビルでの数百例規模の一斉発症が報告され、環境因子に関する考察もなされている。国外では数百例規模の報告がある一方で、国内での報告数は少ない。症状が軽微なため診断のつかないまま見逃されている可能性、あるいは本当に国内の発症数が少ないのであれば、病因に環境因子が大きく影響している可能性が考えられる。
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