特集 物理化学障害による皮膚病
臨床例
脳IVRによる放射線照射後に生じた急性脱毛症
福長 美幸
1
,
内山 真樹
,
坪井 良治
1東京医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
インターベンショナルラジオグラフィー
,
鑑別診断
,
脱毛症
,
頭部照射
,
経皮投与
,
放射線障害
,
Nadifloxacin
,
皮膚鏡検査
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Alopecia
,
Diagnosis, Differential
,
Radiation Injuries
,
Cranial Irradiation
,
Radiography, Interventional
,
Dermoscopy
,
Nadifloxacin
pp.173-176
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016139168
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<症例のポイント>83歳、男。脳の血管内治療(interventional radiology、以下、IVR)を施行後、照射部位に一致して生じた急性脱毛症の1例を報告した。脱毛部の病理組織学的所見は、真皮全層に及ぶ膠原線維の硬化、核塵を伴う好中球の浸潤、毛包上皮と汗腺分泌部上皮の壊死がみられた。放射線照射により生じた急性脱毛症と診断。過去の報告をまとめ、放射線照射により脱毛が生じる機序を考察した。
Copyright© 2016 KYOWA KIKAKU Ltd. all rights reserved.