特集 滲出性紅斑とその周辺
臨床例
放射線治療が誘発した多形滲出性紅斑
菊澤 亜夕子
1
,
田島 翔子
,
高井 利浩
,
村田 洋三
1兵庫県立がんセンター 皮膚科
キーワード:
Prednisolone
,
紅斑-多形性
,
鑑別診断
,
生検
,
皮膚炎-放射線
,
放射線療法
,
類天疱瘡-水疱性
Keyword:
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Erythema Multiforme
,
Radiodermatitis
,
Prednisolone
,
Pemphigoid, Bullous
,
Radiotherapy
pp.131-134
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014189099
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<症例のポイント>多形滲出性紅斑(以下、EEM)は、しばしばウイルスや細菌感染、薬剤、食物、悪性腫瘍などの誘因によって引きおこされる。放射線治療が誘因と思われるEEMを経験した。照射部位に皮疹が優位に生じ、放射線治療継続中は増悪し、照射終了後皮疹は治癒した。同様の報告は少ない。皮膚科医は一律に原疾患の治療を中断するのではなく、十分な知識をもって継続的な放射線治療の可否を判断する必要がある。
Copyright© 2014 KYOWA KIKAKU Ltd. all rights reserved.