特集 アミロイドーシス(2)
臨床例
アミロイド沈着を伴った日光表在播種型汗孔角化症
中村 有希子
1
,
中村 好貴
,
武藤 正彦
1山口大学 大学院医学系研究科皮膚科学分野
キーワード:
四肢
,
鑑別診断
,
苔癬-扁平
,
多剤併用療法
,
経皮投与
,
汗孔角化症
,
Adapalene
,
Calcipotriol
,
アミロイドーシス-皮膚
Keyword:
Adapalene
,
Administration, Cutaneous
,
Diagnosis, Differential
,
Drug Therapy, Combination
,
Extremities
,
Lichen Planus
,
Porokeratosis
,
Calcipotriene
pp.359-362
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013220913
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<症例のポイント>汗孔角化症(porokeratosis)は常染色体優性の遺伝形式を示すが、家族歴のはっきりしない孤発例も多い。臨床症状から古典型(Mibelli型)、線状型、限局型、表在播種型、日光表在播種型、掌蹠播種型などの臨床型に区別される。汗孔角化症の病変部に一致してアミロイドの沈着がしばしば報告されており、これらは角化過程での変性が原因であると考えられている。自験例のように日光表在播種型汗孔角化症にアミロイドの沈着を伴った例は、これまでに自験例を含め7例の報告しかなく、まれな症例と考えられた。自験例では遮光に加えてカルシポトリオール軟膏とアダパレンゲルを併用することにより、軽快を得ることができた。
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