特集 小児急性腹症の画像診断
消化管異物(食物,毛髪,磁石,吸水性ポリマーなど)
宮坂 実木子
1
Mikiko Miyasaka
1
1国立成育医療研究センター放射線診療部
pp.803-812
発行日 2026年8月25日
Published Date 2026/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001635
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はじめに
消化管異物は,小児救急診療でみる頻度の高い疾患である。異物誤飲のエピソードがあれば比較的容易で,単純X線写真で,異物の有無,種類,存在部位の推測,腸閉塞などの合併症の評価と診断し,治療方針を決定する。ただし,喘鳴,嘔吐,嚥下困難など非特異的症状の時もあり,診断に苦慮することがある1,2)。消化管異物は,どの年齢でも起こり得る疾患だが,特に3歳以下の乳幼児に頻度が高い。精神発達遅滞のある児はリスクが増す1,2)。誤飲する異物はさまざまで,固形異物では,コインが最も多く,つづいて玩具,ボタン電池,くぎ,針,PTPシートなどが挙がる1)。その他,タバコ,魚骨などの食物など身の回りにあるすべてが消化管異物になり得る。異物の種類,大きさ,存在部位,症状によって対応を考慮することになる。

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