特集 停留精巣
腹腔鏡下停留精巣内精巣動静脈結紮術を用いた精巣固定術(Fowler-Stephens法)の適応と問題点
守屋 仁彦
1
,
武藤 竜也
1
,
日向 泰樹
1
Kimihiko Moriya
1
,
Tatsuya Muto
1
,
Taiju Hyuga
1
1自治医科大学とちぎ子ども医療センター小児泌尿器科
pp.1299-1303
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001409
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はじめに
停留精巣のうち,約20%は触診上精巣を触知しない非触知精巣である。しかしながら,そのうち10~20%には腹腔内精巣が認められる。成人期に発見される腹腔内精巣は温度環境に伴う機能低下や発がんのリスクにより摘除が推奨されるが,小児例,特に幼少期に診断された症例に対しては可能な限り温存手術,すなわち精巣固定術が推奨される。従来より腹腔内精巣に対する精巣固定術はいくつかの術式が報告されているものの,腹腔鏡による治療が標準的となった現在では,精巣血管を温存したまま一期的に陰囊への下降が困難な症例に対しては腹腔鏡下停留精巣内精巣動静脈結紮術を用いた精巣固定術(Fowler-Stephens法)が最もよく行われている(図1)。

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