特集 総排泄腔遺残症
移行期医療における腎・尿路管理
野口 満
1
,
東武 昇平
1
Mitsuru Noguchi
1
,
Shohei Tobu
1
1佐賀大学医学部泌尿器科学講座
pp.1188-1191
発行日 2025年11月25日
Published Date 2025/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001377
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はじめに
総排泄腔遺残症の腎・尿路管理において,移行期医療の医療的ポイントは,腎機能保持,尿路感染のコントロール,尿禁制確保あるいは負担のない排尿管理である。また,AYA世代,成人への移行期では,疾患に対する患者本人の認識と,それによる患者意思に基づく治療内容の選択も重要となる。さらに,患者のQOL,医療人-患者関係,新たに提案されるかもしれない尿路管理法への受け入れ,社会生活での問題解決も重要である1)。本稿ではこれらの課題(表1)とその対応について概説する。

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